就職・転職情報誌や求人情報サイトには、IT業界の求人の割合が増えています。2000年のITバブル崩壊後、徐々に熱が冷めたように見えたIT業界ですが、その需要は陰りを見せません。電気や水道などのライフラインと肩を並べるほどに生活に欠かせなくなったIT技術は、今後も衰えを見せることがありません。「より便利に」「より快適に」「より楽しく」……人々の生活を豊かにするための技術が日々開発されています。
国民の生活に入り込む商品やサービス、いわゆる民間での需要がしっかりとした基盤となる一方、国を挙げた推進もなされています。経済産業省で推進するe-Japan戦略がその台頭です。
e-Japan戦略
高速インターネットの整備や各種ネットワークサービスの利便性を向上させ、通信・放送・学校教育・官公庁などにおいて幅広く整備を図る構想。日本をIT国家とするための施策。
経済産業省は、e-Japan戦略によって電子商取引や電子政府の実現を進めています。電子商取引でいえば銀行間の電子資金移動やインターネットオークションが当てはまり、電子政府でいえば住民基本台帳ネットワークが当てはまります。
社会の需要に伴い、IT国家として強固な基盤を築くために、経済産業省は2004年「ITSS(ITスキルスタンダード)」を定めました。これは、個人のIT関連能力を職種や専門分野ごとに明確化・体系化した指標です。
ITサービスを下記の11分野に分類し、それぞれの指標に必要なスキルや熟達度を7段階で定めています。
マーケティング/セールス/コンサルタント/ITアーキテクト/プロジェクトマネジメント/ITスペシャリスト/アプリケーションスペシャリスト/ソフトウェアデベロップメント/カスタマサービス/オペレーション/エデュケーション
ITSSによって、個人の能力がどのレベルにあるかを判断できるようになるため、企業の採用基準や研修制度の確立に目安として役立ちます。
ここまで詳細な分類が国によって進められている業界は他にありません。まさに国を挙げてのIT能力強化が進められている証といえるでしょう。国の推進により企業や業界でもしっかりとした取り組みが見られ、業界全体で常に人材を広く求めて、採用活動に取り組んでいる状況にあります。21世紀の主要産業として華々しく発展していくIT業界は、まさに狙い目なのです。今、この流れに乗った就職・転職を逃す手はありません。